夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第61回
日本で暮らす?

先週、香港へ行った際に、
香港で長く暮らす日本人の方達と一緒にお食事をして、
いろいろなお話をお伺いしてきました。

一緒に香港に行った知人は、
既にオーストラリアの投資査証を取得しており、
老後は日本とオーストラリアに暮らす予定だと話をしていました。
そこで、既に香港で暮らしている日本人の方に、
「将来は日本で暮らす予定はないのですか?」
と質問すると、次のように言われました。

「日本は税金が高い。香港は相続税や贈与税もない。
香港は投資のキャピタルゲイン税がないけど、
日本はキャピタルゲイン税があるだけでなく、
さらに総合課税でまた税金をとられる」

さらに

「香港は、フィリピン人のお手伝さんが月に5万円程度で雇える。
彼女達は、家に住み込みでベビーシッターもしてくれるし、
毎日、シーツも新しいのに取り換えてくれて快適だけど、
日本で同じ金額で同じサービスは受けられない」
と言われ、まったく日本で暮らすことを考えていないようでした。

以前、香港の金融機関で働く日本人女性も、
フィリピンのお手伝さんを雇っていると言っていました。
週に3回、家の掃除や洗濯をしてくれて、
月に2万円程度お支払いしていると言っていたのを
羨しく思ったことがあります。

実際に香港で暮らす日本人の多くの方は
同じような回答をされています。
年金も、自分が積立てた分は1回だけなら、
引きだすことも可能であり、他のアジアでも、
住宅取得のために年金を取崩すことが可能な国もあります。

香港で食事をしながら、急に自分の老後を想像してしまいました。
まとまったお金があれば、
日本でもそれなりにサービスを受けられるかもしれませんが、
自分の老後よりも、
現在は親の介護のことを考えなくてはならない状況です。

日本は、インフラも整っており、
病気になっても言葉も通じて安心です。
しかし、快適な老後を送るのに、
それなりにまとまったお金が必要であることも確かです。

日本だけでなく、海外でも暮らすという選択も
視野にいれて考えてみるのも悪くないと思います。
海外で暮らすには、査証が必要ですので、
査証も含めて今から考えてみてもいいかもしれません。


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2011年1月29日(土)

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