夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第64回
時間という資産

銀座のクラブ時代から
人を紹介して欲しいというご要望をよくいただきます。
銀座のクラブのお客様の職種は様々ですから、
大概はアプローチが可能です。

中小企業の方が
上場企業の役員の方にお話をしたいというケースは多くあります。
そのような際にいつもわたしは、
「多分、ご紹介は可能だと思いますが、
失礼ですが、どのくらいのビジネス規模のお話ですか?」
と尋ねます。
それを聞いた方は少し怪訝な顔をされます。

そうすると、ビジネスの詳細を話しはじめる方が殆どですが、
再度、売上規模や利益率を尋ねると
「それは、実際にやってみないとわからない」と言われます。

わたしが「売上や利益率がわからないと紹介しにくい」というと、
「大企業は、うちのような小さい会社は相手にしないよな」
とふて腐れます。それは、違うように思えます。

ある上場企業の社長をなさっておられるお客様は、

「わたしの会社は年間の売上げが数千億円だ。
だから、わたしは仕事で
十億円単位の決済を常日頃しなければならない。
働ける時間は限られているから、
十億円単位の金額のビジネスの話でないと、
わざわざ会って話すために時間を割けない。
逆に、十億円単位の金額のビジネスであれば、
時間はどのようにしても調整する」
と、おっしゃいます。

つまり、ご紹介を希望する方の
時間給に見合っているビジネス規模であれば、ご紹介は可能です。
逆に、売上の目安を説明できないビジネスであれば、
アイディアは良くてもスムースに事が進みにくいように思えます。

銀座のお客様で成功されている方達が異口同音に言われることは
「時間の使い方」です。

「昔から、人、金、物が大切だと昔から言われているけれど、
現代はこれに時間を加えなくてはならない。
単位時間の過ごし方の質の違いを理解しないと
成功者になれない

というアドバイスを頂戴しました。

誰かと何かを行う時には自分の時間を使っているだけではなく、
相手の時間も使っていることを忘れてしまうと、
良好な人間関係は保てない事を忘れないようにしています。





←前回記事へ

2011年2月8日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ