夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第81
親の介護と葬儀

先日、母が亡くなりその後の手続きに追われている日々です。

母は2年近く前に乳がんの手術を受け、
その時の検査でアルツハイマーであることがわかりました。
今年の2月に乳がんによる転移から余命は年内と伝えられ、
4月から在宅介護と訪問診療の体制を整えた矢先に
逝ってしまいました。

癌の放射線治療とアルツハイマーで、
大事なことを忘れないようにメモを残していましたが、
時間の経過とともに文字がゆがんでいました。
元気そうに振る舞っていましたが、
不安と一生懸命に戦っていたのだと思うと
悲しみがこみあげてきます。

現在、介護をされている方もいらっしゃると思いますが、
行政がサポートしてくれることは、思っている以上にあります。
それを知っているのと知らないのでは、
抱え込むものが精神的にも体力的にも違ってくるので、
早めにサポートしてもらったほうがいいと思います。

働く子供にとって
親の介護を満足にできない罪悪感は常につきまといます。
介護ヘルパーの方が
「子供には子供の人生があります。
お母様は、わたし達のような介護のプロに任せてください」
とおっしゃってくださった言葉は心強かったです。

介護ヘルパーの方達は、
要介護認定、介護保険を適用できるサポートなど
親身に申請手続きもおこなっていただき、
経済面でもかなり助けられました。

母が亡くなってからは、
身内がすべてとりしきらなければなりません。
悲しみに浸っている暇がないと言われますが、本当にそうです。

自宅でお通夜をし、翌日火葬を済ませ、
葬儀と初七日は祖母のお墓がある清水のお寺で行いました。
あっけないほどシンプルですが、
母が亡くなってから母と過ごす時間は限られていたので、
1人でいたかったのです。

母は、いつもわたしに
「自分の意志は自分のために使いなさい」と言っていました。
自分の願いなどの意志を他人に委ねると
流されて後悔することが多いので、
自分で判断して決めていくことが大事だということです。

少子高齢化の日本では、
葬儀やお墓のありかたも変わってきています。
親の葬儀、お墓の手続きをしながら、
自分が亡くなった時のことも考えなくてはならないと思いました。


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2011年4月30日(土)

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