夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第82回
相続手続き

母の葬儀を済ませ、年金などの役所関係の届出の手続きもほぼ終り、
遺品の整理をしながら相続手続きの準備をしています。

未使用品は、お世話になった介護ヘルパーの会社に、
生活保護を受けられている方や
必要な方へ役立てていただくことにいたしました。
最初は、家中に物が溢れており途方に暮れましたが、
実際に片付け始めると、1つ1つの物に思い出があり、
母も思い出を捨てられなかったのだと思いました。

相続の手続きの準備は、
先ず、故人の資産を調べなければなりません。
主に預金、保険、持家になりますが、
親の預金や保険の契約などまったく知らなかったので、
銀行の通帳や通知書などから、
それぞれ取引があったと思われる金融機関に
確認しなければなりません。
これだけ IT 技術が発達しているのに、
ボタン1つで個人の取引がすぐにわからないのも不思議なものです。

生命保険は受取人が確定しているため、
必要書類は死亡届け、戸籍謄本、受取人の印鑑証明があれば
手続きは簡単です。
しかし、わたしの保険が死亡時の受取人が母になっていたため、
自分自身の保険契約の見直しが必要です。

銀行の手続きは、相続人が確定していなければならず、
母の出生から死亡までの戸籍をすべて取寄せなくてはなりません。
少々面倒な作業ですが、母の人生の軌跡をたどっており、
わたしが知らない母の人生を垣間みています。

ドラマで資産家の相続で隠し子が発覚!といったことは、
この戸籍を取寄せ遺産分割協議書を作成しないと
正式に預金や家を相続できないからなのだとわかりました。

あらためて人が亡くなると大変だと実感しておりますが、
手続きが大変なのは、
それだけ一生懸命に生きてきた証なのかもしれません。
幸い、兄弟もいませんので、
自分のペースで事を進められるので有り難いことです。

相続に関しては、
わたしと同じ年齢の独身の女性税理士に相談をしておりますが、
「独身こそ、遺言が必要」と言われました。
これまで、自分が何かあっても親がいるから・・
と思っていましたが、これからは、そういうわけにはいきません。

わたしに限らず、独身の方は、資産を築くことも大事ですが、
その資産をどう使うかも考えていくことも
大事だと思うようになりました。


←前回記事へ

2011年5月7日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ