夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第89
銀座のお客様が金融投資でお金持になっていない理由

お金持になる人達はどんな行動をしていますか?
とよく尋ねられますが、
お金持になるセオリーはないと思います。

ビジネスが成功する、想像を絶する節約と節税をして貯める、
発明した商品で特許を取得、相続で思わぬ財産を得る、
くじに当たる、競馬で大穴に当たる、
購入した株が大化け・・様々です。
しかし、継続できるかどうかは怪しいです。

お金持がなぜお金持なのかといえば、
人に有料で貸せる資産(レント)を持っているからだと思います。

人に貸せる資産の代表は不動産ですが、
特別な能力で開発した商品の特許などがあります。
他にも有益な情報や人脈も提供することで収益を得られます。

銀座のお客様の多くは、金融投資で成功している方は少なく、
事業をなされております。

安定した金融商品の代表である預金の利息や国債の利回りは低く、
事業は安定した金融利回りよりも高い利回りが期待できるからです。
安定した金融利回りよりも低い事業利回りしか期待できないのなら、
誰も苦労して起業する人はいません。

わたしが、お店をオープンした時も
「赤字の事業を継続してはいけないよ」と
多くの経営者のお客様からアドバイスをいただきました。
バブル時にどんなに稼いだクラブのオーナーママでも、
その後、お店の経営が赤字になっても、プライド(見栄)から、
お店をクローズすることができず、
借金営業に転落する方も少なくありません。

けれど、誰もが簡単に起業して成功するほど事業は甘くありません。
とりわけ、経営者という仕事は向き、不向きがあります。
しかし、事業は金融投資に比べて、
自分の知識、人脈、努力によって
リスクをコントロールするのが容易です。

本来、経営者であれば、公的機関以外に人にお金を借りて、
借金を拡大させながら赤字経営を継続するほうが
恥ずかしいことだと思います。
企業であれば、不採算部門は整理して利益をだすはずです。

また、事業と金融投資とでは、
得られる収益源の「数」に違いがあります。





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2011年6月14日(火)

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