10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第3回
襟替え

京都の八坂神社近くの石塀小路にある割烹で食事をしながら、
元芸妓の女将と話をしていました。
女将が言うには、
「40代の芸妓さんがいないのよ。」
「どうして40代の芸妓さんがいないのですか?」
「それはね、」
女将の話はこうです。

「舞妓さんというのはねぇ、お座敷の華なのよ。
あの独特の衣装を着てお座敷に座って
にっこり笑っているだけでお客さんは大喜び。
でもねぇ、舞妓さんは19歳になると
襟換えして芸妓さんにならなければならないの。
芸妓さんになるとね、ふたつのことが必要なの。
一つは芸。
特に踊り。
踊りが上手くなければ誰もお座敷に呼んでくれないのよ。
二つ目は話術。
お座敷で、いつ、どんなお客さんにどんな話題をふられても
即座にお相手ができるように
新聞、雑誌、本を読み、必死に勉強するの。
踊りの稽古もし、毎日本や新聞も読み、
そこまで努力できるヒトはいないのよ。
だから、若さと美しさがなくなると消えてしまうのよ。」
私は思わずうなりましたね。
これは全女性の問題です。
あなたが二十歳だったら仕事で失敗しても
おじさんは笑って許してくれるし、食事をご馳走してくれたり、
プレゼントをくれたりする男性もいるでしょう。
しかし、「人生の舞妓さん状態」は長くは続かないのです。
どんな美人でも27、8歳になれば
「襟替え」して「大人の女」にならなければならないのです。
「大人の女」には二つのものが必要です。
まず、仕事の能力。
だれにも負けない自分だけのスキルがあること。
仕事のできない男が魅力的でないように、
仕事のできない女も魅力的とはいえないでしょう。
第二に芸妓さんと同じく知性と教養。
いつ、どんなとき、どんな人に出会っても
1時間や2時間会話を続けていけるぐらいの引き出しの多さです。

最後に女将は言いました。
「40代は女が最もきれいな時なのよ。
だから私はもっと40代の芸妓さんが出て欲しいの。」
最もきれいな40代をめざして精進あるのみ!


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2007年9月22日(金)

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