第17回
朱に交われば・・

平日の早朝、出勤の準備をしながら、
いつものようにCNBC（アメリカの24時間経済専門チャンネル）を
聞くともなしに聞いていたら
大変面白い番組をやっていました。
４人の成功した企業家
（その中の１人は『金持ち父さん・貧乏父さん』で
有名なロバート・キヨサキ氏でした。）が
スタジオに集まった聴衆から
自由に質問を受けてお答えするというものです。

起業したいけれども
チャンスや勇気やお金のない聴衆が
企業家たちに次々と率直な悩みや質問をぶつけます。
質問の一つにこういうのがありました。
「僕は起業したいのですが
周りにはそんなことを話し合える友達がだれもいないのです。
僕の友達は起業なんかに興味がないのです。」
それに対して企業家の１人はこう答えました。
「君の年収は君の最も親しい人物５人の年収の平均なんだよ
（知らなかった！！）。
金持ちになりたいなら、金持ちの友達をもたなきゃ。」

それに対して「でも・・」と反論する質問者に向かって、
キヨサキ氏が立ち上がって笑いながら、
“DUMP THEM !!”
「そんな友達捨てちまえ〜っ！！」
と絶叫するパフォーマンスには笑ってしまいました。
確かに人間は環境の影響を受けやすい生き物です。
「起業をしたい！」と思っていても
毎日のように同僚に誘われて
いつもの居酒屋で上司の悪口と仕事の愚痴で盛り上がっていては
向上心も萎えてしまいます。

企業家の１人は
「友達の棚卸をするように。」と勧めていました。
定期的に自分の目指している目標を確認し、
目標達成の妨げになるような友達とは「さよなら」するのです。

男と女の関係と同じく、
友達も仲良くなるよりも
きれいに別れるほうがずっと難しいですが
連絡がきても応じなければいいのです。

「新しい友達ができるまではこの友達と付き合っていよう。」
というのは駄目です。
自分を引き上げてくれるような
一段上のレベルの友達を持ちたいと思ったら、
まず自分が向上するのを妨げている友達と切れて、
一人で一歩を踏み出さなくてはならないのです。