10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第19回
Stay Hungry Stay Foolish

アップルの創立者でCEOのスティーブ・ジョブズ氏は
私の最も尊敬するアメリカ人の一人です。
みなさんはアップル・コンピューターの
あの美しい活字体がどんな経緯で誕生したかご存知でしたか?

ジョブズは大学院の学生である母親の私生児として生まれ、
生後すぐに養子に出されます。
養子縁組を希望したのは母親の望んでいた大卒夫婦ではなく、
学歴のない夫婦でした。
二人が「必ずこの子を大学にやるから」と約束したので
母親はしぶしぶ養子縁組に同意します。

しかし、ジョブズが私立大学に入ったために
両親が蓄えたお金はあっという間に底をついてしまい、
彼は半年で大学をドロップアウトします。
ジョブズは空き瓶を売ったお金で食べ物を買いながら、
自分の興味ある講義を聴講します。
その一つは、
もし彼が正規の学生だったら決してとることのなかった
カリグラフィー(英語の装飾的な書体)の講座でした。
彼自身も予想しなかったことですが、
10年後最初のマッキントッシュ・コンピューターを作ったとき、
彼はそこで習ったことをコンピューターの活字に取り入れたのです。

この話は彼が卒業式の来賓として行ったスピーチの中にあります。
このスピーチは彼の人生のモットーである
「Stay Hungry Stay Foolish」という言葉で結ばれています。
「Be Hungry Be Foolish(ハングリーであれ。愚かであれ。)」
ではありません。
「Stay Hungry Stay Foolish
(ハングリーであり続けよ。愚かであり続けよ。)」なのです。

若くて貧しいとき「ハングリーで愚か」であることは簡単です。
しかし、人はどうやって、ジョブズのように
莫大な財産、最高の地位と名誉を手に入れても
なお「ハングリーで愚かであり続ける」ことができるのでしょうか?
そのとき人は何によって自分の気持ちをかき立て、
さらに前進していけるのでしょうか?
それゆえに、私はiポッドよりも
それを作ったジョブズ自身のほうが、
カッコいいと思うのです。


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2007年10月30日(火)

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