10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第54回
「私はここにいる」

私の勤務する学校では
夏になると中学校を受験する小学校6年生のために
体験授業というのをやります。
英語教員は全員駆り出されることになります。

わずか40分、
一回限りの授業なので挨拶程度のことしかできません。
今ではたいていの小学校で少しは英語をやっていますし、
小さい頃から英会話教室に通っている子供も多いので
単なる挨拶くらいなら、だいたいだれでもできます。

そこで、私のクラスでは椅子を円形に並べ、
隣同士、また立ち上がって自由に歩き回りながら
任意の3人と挨拶をしてもらいます。
「Hi!My name is ・・・・ How do you do?」
というフレーズを覚えるのですが、それが目的ではありません。

言い方が大切なのです。
条件は三つ。
この台詞を
「相手の目を見つめながら、目をそらさずに」
「満面笑みで」
「がっちり握手しながら」
言うのです。

これが難しい。
小学6年生だから難しいのではなく
大人にやってもらっても同じような気がします。
まず、相手の目をまっすぐに見つめるということができません。
どうしても目をそらしてしまいます。

顔中スマイルも難しい。
単なる「テレ笑い」になってしまいます。
残念ながら「はじめまして!」スマイルと
「照れ笑い」は似て非なるものです。
「握手」もできません。
「しっかり、力強く」相手の手を握ることができずに
フニャフニャっと手を合わせる程度になってしまいます。

「視線」「スマイル」「握手」は
相手と初めて出会うときに相手に自分をアピールする
身体的ツール(道具)なのです。
「私はここにいる」と相手に訴えるために必要なのです。

いつも思うのですが、英語を話すということは
語いや文法の問題以上に、
身体自体が違う次元に入っていくことではないでしょうか?
発声、表情、しぐさのすべてが「英語仕様」にならなければ
効果的なコミュニケーションはできないと思います。
どうも英語とは「私はここにいる!」と
全身で相手に訴える言語であるらしいのです。


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2008年1月19日(土)

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