10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第56回
ニンテンドーDSでボケは防げるか? その1

ニンテンドーDSのソフト
川島隆太教授監修の『脳を鍛える大人のDSトレーニング』は
100万本を売り上げるメガ・ヒットで、
子供のおもちゃだったDSが大人にも売れたという
画期的「事件」でした。

私も母にDSと『脳トレ』を買いました。
しかし、かねてよりの疑問なのですが
『脳トレ』で本当にボケは防げるのでしょうか?

川島先生が書いた
『自分の脳を自分で育てる』(くもんジュニアサイエンス)によると
(この本は子供向けですが面白いです)、
先生は最初ゲーム会社から研究資金をもらおうとして
「テレビゲームは脳を活性化させる」という仮説をたてて
実験したのだそうです。

ところが、予想に反して
ゲームをやっている人の脳はほとんど活性化していなかったのです。
それならば、といろいろな活動をしている人の脳を調べたところ、
脳がもっとも活性化されるのは

1)簡単な計算を速く解いているとき、
2)声を出して文章を読んでいるとき、
3)漢字の書き取りをしているとき、

なのだそうです。

『脳ドリル』(本)や『脳トレ』は
この発見がもとになって考案されたものです。
1はわかりませんが、2と3は自分の経験から納得できます。

私が中学生に英語を教えるときには教科書の英語を暗誦させますが、
その前に音読を大きな声で徹底的にやります。
暗誦の次に教科書を見ないで正確に書くテストがあります。

音読、暗誦、書き取りテストの3点セットにリスニングを加えて
目、口、手、耳と
五感を総動員して徹底的な反復練習をします。
これを1年間やると
どんな落ち着きのないクラスも少しは集中力が身に付きます。
音読や書き取りが脳を活性化させるのは確かのようです。

しかし、私は語学というのはスポーツと同じで、
ある種の肉体的鍛錬だと考えていますので
子供が一人でパソコン相手にeラーニングをして
同じような効果があるかは疑問です。
それに、問題は子供の脳の鍛錬にあてはまる理論が
高齢者にもあてはまるかどうかです。


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2008年1月24日(木)

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