10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第64回
マッカーサー元帥の席

コロンビア大学の歴史学者ジョン・ダウァーの
『敗北を抱きしめて』をお読みになったことがあるでしょうか?
敗戦から立ち上がる日本人の姿を描いた傑作だと思います。

この本の最重要登場人物は
連合軍総司令官マッカーサー元帥でしょうが、
私はマッカーサーの銅像を見たことがあります。
場所はアメリカの陸軍士官学校です。
知り合いが士官学校の教官になっていたので
見学させてもらったのです。

去年、またマッカーサー元帥ゆかりの場所に出会いました。
東京・築地にある聖路加国際病院礼拝堂です。
この礼拝堂は英国の教会風の堂々とした建築物ですが
祭壇の脇の壁に小さなベンチがついています。

連合軍による日本占領時代、
毎週日曜日の朝になると
マッカーサー元帥が夫人とともに礼拝に参列して、
二人でこのベンチに腰掛けたので、
このベンチは「マッカーサー元帥の席」と呼ばれたそうです。

(ちなみに、聖路加病院の「聖路加」とは
「聖ルカ(St. Luke)」のことです。
聖ルカはイエスの弟子の1人で
新約聖書の「ルカによる福音書」を書いた人ですが、
職業が医師だったのです。)

私の知っているさる方は今年78歳なのですが、
小学生の時「東京大空襲」で
クラスの同級生の3分の1が亡くなったそうです。
しかし、その方自身は空襲にあうことはなかったのです。

その方の父上は聖路加病院の礼拝堂付き牧師で
病院の敷地の中に住んでいたからです。
アメリカ軍は東京大空襲前には、すでに占領計画を立てていて、
聖路加病院を占領軍の病院として接収することに決めていたために
爆撃されることはなかったのです。

この方が小学生の時、
聖路加の青年医師がこの牧師館をしばしば訪問したそうです。
その医師は94歳の今も現役の日野原重明先生です。

それにしても、78歳の方が小学生だったときに
すでにお医者さんだった日野原先生って、すごい!
ひょっとしたら「信仰」というのは
究極のアンチエイジング・ツールなのかもしれません。


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2008年2月12日(火)

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