10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第71回
ダチョウ症候群

先日テレビで福田首相が
サブプライム問題に端を発した
経済の落ち込みに対する解決策を問われて
「事態を静観したい」というようなことを言っていました。

「福田首相はダチョウだ!」と思ったのです。
ダチョウというのは砂漠で敵に追われて逃げられなくなると
砂の中に頭を埋めて「もう、大丈夫!」と思うらしいのです。
それで、何か問題が起きたときにそれに立ち向かわず、
じっとしていて「事態はよくなる」と
根拠のない希望を抱くのを
オーストリッチ・シンドローム(ダチョウ症候群)と言うのです。

政治ばかりではなく人間関係にも「ダチョウ症候群な人」はいます。
熟年離婚の話を聞くたびに思うのですが、
どうして妻が離婚を言い出すまで
何も手を打たなかったのでしょうか?

妻は何年間も心の中に秘めたものがあったに違いありません。
毎日暮らしをともにしていれば必ずそぶりでわかるはずです。
その最初の兆候に気づいたとき
どうして徹夜して仕事を休んででも
徹底的に話し合わなかったのでしょう?

おそらく、夫は「妻は気が立っているのだろう」などとごまかし、
話し合うのが面倒なので「仕事が忙しい」と言い訳し、
「子供の受験が終わればまた前の妻にもどるだろう」
などと根拠のない希望を持っていたのでしょう。

「問題の存在そのものを否定すれば問題は存在しない」
というのが日本のオジサンの思考パターンですが、
残念ながら「問題の存在」を否定しても
「問題」はなくならないのです。
そして、問題の存在を認識し、迅速に対処しないがゆえに
事態はますます悪くなるのです。

アメリカ人男性を恋人に持つ友人が言っていましたが、
ちょっとしたことでも行き違いがあったら
すぐに徹底的に話し合うそうです。
サブプライム問題では
ブッシュ大統領とバーナキンFRB議長が株価下落を受けて
直ちに対策を発表しました。
その有効性はともかく、
問題の存在を認識し直ちに解決のために行動するのは
さすがアメリカ人だ、と思いました。


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2008年2月28日(木)

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