10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第84回
回遊魚的理想老後生活 (京都編)

去年の暮れからずっと生活苦なのです。
私はバッグや洋服を衝動買いすることはないのですが
マンションを衝動買いしてしまったのです。
しかも、東京の住人なのに
なぜか買ったのは京都の祇園にあるマンション・・。

そもそもの始まりは
インターネットで歌舞伎の演目を調べていたとき
バナー広告で見た新築マンションの宣伝でした。
南座(京都の歌舞伎座)から徒歩数分という立地に
「いいかも!」とピンとくるものがありました。

オンラインで資料請求をして、
届いた資料を見て販売センターに電話をすると
東京からの問い合わせも多いとか。
次の日には新幹線に乗って現地を見学に行き、
その日のうちに手付け金をおいて仮予約をしてしまいました。
バナー広告を見てから仮契約まで1週間の出来事でした。

私の買った部屋は小さなワンルームなのですが
唯一の自慢は窓から鴨川が見えることです。
近くには建仁寺、八坂神社、
少し足を延ばせば清水寺、東福寺があります。
徒歩数分圏内にはデパートや南座。
晴れた日にはお寺や庭園をめぐり、
雨の日には歌舞伎を見に行ったり、
文楽を見に大阪の国立劇場まで足を延ばすのも楽しそうです。
そんな老後を送っている自分の姿を想像すると
頭がクラクラして思わず理性を失ってしまい
資金計画も考えずに契約してしまったのです。

仕事がある今は京都へ行ける日数も限られていますから
ローンと維持費を考えると
ホテルと新幹線のパックツアーを利用したほうが経済的です。
定年退職するまでは賃貸に出すことにしました。
退職したら桜の季節と紅葉の季節は京都で過ごそうと
今から楽しみにしています。

利回りを考えれば投資としていい買い物とはいえないのでしょう。
しかし、若者ならいざ知らず、
このトシになると
未来を考えると暗澹(あんたん)とした気分になることはあっても
わくわくすることなどめったにないのですから、
将来に対するわくわく感を与えてくれるだけでも
いい買い物だったなぁ、と思えるのです。


←前回記事へ

2008年3月29日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ