10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第86回
女フーテンの寅さん

Kさんは国立国語研究所という
国立で唯一の日本語教師養成所を卒業したプロの日本語教師です。
さる女子大で
東南アジアからの留学生に日本語を教える仕事をしていましたが、
私と知りあったのは、
そこを辞めて大学院で英語教授法を学んでいるときでした。

ある日突然姿が見えなくなって
「Kさん、どうしたの?」と問えば
「韓国へ行ってるらしいわ」。
次に姿が見えなくなると、
「どうも台湾へ行ってるらしい」という噂。
こうして、ついたあだ名が「女フーテンの寅さん」・・。

Kさんは学位を取ったあと
日本語を教えるためにオーストラリアの大学へ赴きます。
夏休みにKさんを訪ねてオーストラリアに行ったときのことを
今でも思い出します。

二人で彼女のボロ車に乗り国立公園へ行ったのですが
途中でワイナリーを発見すると車を停めてワインを2、3杯やり、
次にチーザリー(チーズ工場)を発見すると
寄ってチーズを食べながらさらに1杯やり・・。
異国の地で酔っ払い運転による交通事故死をとげなくて良かったと
今でも真剣に思うくらいです。

その後、Kさんは大学を辞め、
オーストラリア人の書いた
自然療法で癌を克服した本を日本語に翻訳したり
(ちなみに、この本の監修は帯津良一先生です)、
邦楽をオーストラリアに紹介したり、
とオーストラリアでさまざまな活動をします。

Kさんは2、3年に1度くらい、ある日突然連絡をくれるのですが、
そんなところも、ある日突然柴又へ帰ってくる寅さんに似ています。
そのメールは先月のある日突然やってきました。

「こんにちは。Kです。今台湾で日本語を教えています。」
「えーっ!台湾?
オーストラリアに住んでいたんじゃなかったの?
いつの間に台湾へ?
さすが"女フーテンの寅さん"の面目躍如だわー!」

大学教育に絶望して日本語教師を辞めたものの
今は台湾のエリートに日本語を教える仕事を楽しんでいるようです。
夏休みになったら彼女に会いに台湾に行ってみようと思っています。


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2008年4月3日(木)

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