10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第87回
KY讃

「KY」という言葉をご存知でしょうか?
「あの人ってKYよ。」などと使いますが
「(場の)空気(K)が読め(Y)ない」という意味です。
自分の学校の中学生が
同級生の悪口を言うときに使っているのは知っていましたが、
春休みに帰省したところ
小学校3年生の甥が「KY」というのを聞いて驚きました。
小学生恐るべし!何とかしなければなりません。

日本国内のこと以外に全く関心のない人のことを
「超ドメスティック」、略して「超ドメ」と言うそうですが
「KY」というのは究極の「超ドメ」的価値観です。
日本人同士の狭い、息詰るような社会の中で
互いに相手の気持ちを推し量り、自分の意見は押さえ、
場の空気を読んで行動するのが賢い処世術なのです。
それができない人間は「KYなやつ」と呼ばれて
後ろ指をさされたりするわけです。

しかし、残念ながらこのような「超ドメ」的価値観では
21世紀をサバイバルしていくのは難しいでしょう。
何とならばアメリカ人も中国人もインド人も
だれも場の空気なんか読んでくれないからです。
「腹芸」も「根回し」も「空気を読む」のも
日本人以外には通じません。

「超ドメ」的日本人同士でつるんで、
「KYなやつ」を排除し、日本国内で仲良くやろうにも
情勢がそれを許してくれません。
ある日突然あなたの会社の名前が横文字に変わり、
上司がアメリカ人になり、
インド人の同僚に
コンピューターを教えてもらわなければならない時代は
すぐそこまできているのです。

私の元教え子は日産自動車の研究員になりましたが、
大学へリクルートに来た日産の重役が言うには
カルロス・ゴーン氏が社長になったとたん会議が英語になり、
この重役は「英語を話す」か「クビになるか」の選択を迫られ、
死に物狂いで英語を勉強したそうです。

「人間死ぬ気になればできないことはない。」
というのがこの重役の結論だそうですが
未来ある子供たちには
空気読んでるヒマがあったら英語を勉強して欲しいものです。


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2008年4月5日(土)

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