10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第88回
「自分探しの旅」は30歳までに

去年の夏、英語科専任教員の採用面接をしていて
つくづく考えてしまう出来事がありました。
通信教育で英語教員免許を取って、
採用試験の面接に現れたその女性は
地方の進学校から某有名大学を卒業、
その後大学院を終了して大手企業に勤務していました。
そこまではいいのですがその後がよくわからないのです。

彼女は数年前、30歳近くなってから突然仕事を辞めてしまうのです。
転職あるいは結婚した、というわけではありません。
この数年間いわゆる「高学歴フリーター」なのです。

「仕事を辞めてから今まで何をおやりになっていたんですか?」
「介護の資格を取りまして」
(はあ?)
「フラワーアレンジメントの勉強とか」
(はー??)
「それから、フランス語を勉強して」
(いや、これは英語教員採用試験なんですけど・・)
「英語にも関心がありまして・・」
(そのわりに英語が下手だけど・・)

論文試験が良かったので面接にこぎつけたらしいのですが、
英語が特に好きで熱心に勉強したというわけでもなく、
教員になって生徒に伝えたいことがあるわけでもなく、
どうして彼女が英語教員採用試験を受けに来たのか
面接していても皆目わからないのです。

人間20歳にもなれば自分が何者であり、
何に向いていて、どんな強みがあるのかある程度はわかり、
他の人間に対してそれをアピールすることができるのではないか、
と思うのですが、
彼女は30歳過ぎて初めて「自分」に目覚め、
自分を探す旅に出てしまったようなのです。
きっと中高・大学と成績優秀な「よい子」で、
壁に突き当たったり、迷走したりして、
その度に悩んだことなどなかったのでしょう。

しかし、「自分探しの旅」は
20代のうちに終えておくべきだと思います。
私の経験から思うに、
30代前半というのは自分の専門に関して
勉強に専念するべき時だからです。
30代前半で「自分はこれで行く!」というものを決めて
しっかり勉強しておかないと人生後半がきついのです。


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2008年4月8日(火)

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