10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第92回
身安魂滅 魂安身滅

先日、知人の女性からこんな話を聞きました。
その方は何年か前、
他の部署に赴任してきた妻子ある男性と恋に落ちてしまいました。

彼女は離婚経験のある自立した女性でしたので
不倫の関係でもかまわないと思ったのですが
男性は家庭や職場を考えて彼女を拒み、
二人の恋はプラトニックな関係で終わってしまったのです。
男性はクリスチャンで
妻以外に恋愛経験がなかったそうですから
純粋な方だったのでしょう。

しかし、その恋を失ってダメージを受けたのは
拒んだ男性のほうでした。
時々遠くから見る彼は激変してしまったのです。

長身のスポーツマンだった彼は
失った何かを埋め合わせるかのように食べ続け、
メタボなお腹のデブに変身してしまったのです。
若々しく快活だった顔からは表情が消え、
目の輝きが失われてしまったそうです。
仕事の傍ら論文を書いたりするような勉強家だったのですが
それもいつの間にかやめてしまい、
今では働く意欲も感じられないそうです。

彼女は「自分より彼のほうがつらいんだろうなぁ。」
と思ったそうです。
自分は職場で明るくふるまっても
家に帰れば1人で自分を癒せるけど、
彼は家に帰っても愛していない妻
(彼女曰く、
「妻を愛している男は浮気をしても恋には落ちない」そうです。)
と子供たちに対して
「優しい夫、いい父親」でなければならないのです。

「あんなふうになるなら私と恋愛すればよかったのに」
と彼女は言いますが、
そうすれば家庭も職場も失う危険があります。
しかし、自分の気持ちを押し殺せば
周りに迷惑をかけずにすみますが、
生きていくことの意味は失われます。

人は魂を滅ぼして身を救うのと、身を滅ぼして魂を救うのと、
どちらがいいのでしょうか?
ただ一つ言えることは、中年にもなって
「この恋をあきらめたら生きることの意味を失ってしまう」
というほどの恋に落ちるには、ある種の才能が必要で、
その意味ではこのような人たちは
「選ばれた人たち」なのだということです。


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2008年4月17日(木)

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