10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第95回
アメリカ会社事情

久しぶりにオランダ人の友人に会いました。
彼は私の元教え子の旦那様なのですが
初めて会ったのは彼が24歳のときです。
オランダの大学院でMBAを修得中に日本に留学して
キャノンの研修生をしていました。
第一印象は
「頭のいい男だなぁ!将来は出世するだろうな。」
というものでした。

MBAを修得後他の企業を経て
ヨーロッパ第一のシェアを誇るフィンランドの携帯会社
「ノキア」に転職します。
ノキア・オランダのマーケッティング・マネージャーを務めた後、
ベネルクス3国のマーケッティング・マネージャーになり、
ベルギーのブリュッセルに移ります。

2年後今度は
ノキア・ヨーロッパのマーケッティング・マネージャーとして
ノキアの重役になります。
重役は本社のある
フィンランドのヘルシンキに住まなければなりません。
当時、ノキアの中枢はフィンランド人が占めていて
外国人重役はオランダ人の彼とイギリス人の二人だったそうです。

その後、
ノキア・ラテンアメリカのマーケッティング・マネージャーになって
アメリカに移り住み、
グリーン・カードを取得後シリコンバレーのIT企業に転進します。
しかし、ここも1年足らずで辞め、
現在はシアトルのコンピューター会社で
世界戦略のマーケッティングをやっています。

アグレッシブで徹底した個人プレーヤーである彼は
ヨーロッパ企業よりアメリカ企業に合うのではないかと
私は前から思っていたのですが、
久しぶりに会った彼に
「アメリカ企業はどう?あなたに合うんじゃない?」
と聞いたら浮かない顔をしているのです。

「いや、合わないよ。」
「どうして?」
「アメリカ人はものの見方が短期的だ。
ほんの少し先しか見ようとしない。」
「それに、何より人材を大切にしない。
すぐクビを切るんだ。
ヨーロッパや日本の企業のように
人材を大事にして育てていこうという気がない。」
長期的視野と人材育成を大切にする日本企業も
まんざら捨てたものではないわい、と思ったのでした。


←前回記事へ

2008年4月24日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ