10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第103回
ヨガとの出会い(2)

私と沖ヨガとの出会いもなかなか強烈なものでした。
あるとき、I先生との教育相談を終えた私が帰ろうとすると
先生がこんなことをおっしゃるのです。
「あなたの呼吸は吐く息が強くて短い。
そういう呼吸をする人は一気に仕事をするのは得意ですが
人に感情的に巻き込まれやすい傾向があります。
そんな呼吸をしていてはいけません。」

一瞬、ポカンとして
「この人は何を言っているのだろう?」と思いました。
あまりにも妙なことを言うので
「この人は頭がおかしいのかしら?」とすら思ったことを
いまでも鮮明に覚えています。
しかし、確かに私の性格は先生のおっしゃる通りなのです。
公私ともども人に感情的に巻き込まれ、
翻弄されてつらい思いをしていたのです。

「あなたは呼吸を変えなければいけません。
沖ヨガの教室を調べてあげますから
そこでヨガをやって呼吸法を身につけなさい。」
こうして、先生の命令によりヨガ教室へ通うようになります。

実はストレッチングとヨガの違いは呼吸法にあるのです。
ストレッチングもヨガも
筋肉や関節を伸ばすのは同じなのですが
ストレッチングになくてヨガにあるものは二つです。
一つは伸ばしている部分に意識を集中すること。
もう一つは細く長い吐く呼吸とともに身体を伸ばすことです。

ヨガの目的は身体を柔らかくすることではありません。
もちろん、どんな身体の硬い人でも
ヨガをやればある程度は柔らかくなりますが
ヨガの究極の目的は呼吸法の修得にあります。
アサナ(ヨガのポーズ)をやりながら深い呼吸をしますが、
ポーズに呼吸がついているのではなく、
むしろ呼吸にポーズがついているといっても良いでしょう。
まず、「呼吸ありき」なのです。

昨日は「禅の声明(しょうみょう:禅宗の儀式における声楽曲)」
というのを聴きに国立劇場に行ってきました。
曹洞宗大本山總持寺の30人近い僧侶が経を唱和する声は
深く豊かな響きに満ちていて、
さすがに禅の呼吸法は素晴らしい、と思いました。


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2008年5月15日(木)

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