10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第107回
なぜ今健康が大切か?

先日CNN(米国の24時間ニュース専門チャンネル)を見ていたら
旧英国領であるアフリカのある国では
絶望的な医師不足で
医療が危機的状態にあるという特集をやっていました。

もちろん、その国にも医大があって医師を養成してはいるのですが、
多くの医者が英国に移民してしまい、
わずかな医者だけで
国内の病院は機能不全に陥ってしまったのです。

ほとんどの旧英国領の国では
高等教育は英語で行われていますから
英国に住むのに言葉の壁はありません。
政情不安なアフリカから医者として英国に移民すれば
生活も保障されますし、
子供にもいい教育を受けさせることができます。

しかし、いったいなぜ英国は
アフリカ(インドも)から
医者を受け入れければならないのでしょう?
英国や日本では健康保険制度が整っていて
国民すべてがある程度の医療を受けられる建前になっています。

ところが、英国ではすでにこの国民皆保険制度は
実質的に破綻しています。
英国人の医者や看護士は
激務のうえに給料の安い健康保険診療の病院を嫌って
自費診療のクリニックへ行ってしまうのだそうです。
その穴埋めをするのが
海外から移民してきた医者や看護士というわけです。

日本でも近い将来、健康保険制度が破綻することは確実です。
今の勢いで高齢者が増え続ければ
保険診療の医療機関は機能不全に陥り、
質の良い医療を受けようとするなら
自費診療の病院へ行かなければならないでしょう。

しかし、英国と違って
日本が移民の医師や看護士に頼るのは難しいと思います。
今の日本は難しい日本語を覚えてまで移住したいと思うほど
魅力的な国ではないからです。
私がフィリピン人の医者や看護士なら
英語が通じて永住権をもらえる可能性のある
米国やオーストラリアへ行くでしょう。

このような健康保険制度破綻時代に対処する方法は二つ。
一つは全額自費で診療を受けられるくらいのお金を貯めておくこと。
そして、一番大切なのは病気にならないことです。


←前回記事へ

2008年5月24日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ