10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第116回
現代のエリート

以前にも書いた沖ヨガの内海正彦先生の言葉に
こういうのがあります。
「エリートとは何か?
それは死ぬその当日の食事がおいしく食べられる人です。」
「なるほど!」と思いましたが
去年、「現代のエリート」の見本のような話を聞きました。
それは私の実妹のお姑さんですが、
このおばあちゃんの死に方は実に見事なものでした。

おばあちゃんは死ぬ2、3日前お汁粉を大量に作り
(84歳でしたが仕事を持っている妹の代わりに
食事のしたくをしていたのです)、
自分も食べ家族にも食べさせました。
「どうもお汁粉を食べ過ぎたようだ。胸焼けがする。」
と言いながら死ぬ当日の夕食を家族と普通に食べたそうです。

夕食後自分の部屋に引き上げようとしたおばあちゃんは
ふらふらして柱につかまってうずくまったのです。
「おばあちゃん!しっかりして!」という妹の言葉に
「はーい!」と返事をしたのが最期の言葉でした。
救急車を呼び、
おばあちゃんとともに一家で乗り込み市立病院についたとき
おばあちゃんはすでに亡くなっていたのです。

さらに興味深かったのは周囲の反応でした。
おばあちゃんが死んだ後、私の母も周囲の人たちも
「一日も寝込まず、ボケもせず、すばらしく嫁さん孝行な姑だ!」
とこのおばあちゃんを絶賛したのです。

私はこのことで、
ある程度以上の年齢の人たち(特に女性)が、いかに
「自分はボケるのではないか?」
「寝たきりになって娘やお嫁さんに迷惑をかけるのではないか?」
「病気になって苦しみながら
体中にチューブをつけて死ぬのではないか?」
ということを恐れているのかを知りました。
(どうも男性は奥様が先に病気になるとか、
ボケたりして自分が看護する側にまわるとか、
奥様に先立たれるという状況を予想していないようですが、
甘すぎるのではないでしょうか?)

中年になってから学歴や経歴でエリートになるのは無理ですが、
このおばあちゃんのようなエリートなら
努力しだいで誰でもなれるのではないでしょうか?


←前回記事へ

2008年6月14日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ