10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第120回
食物格差社会

先日パンの添加物について書いたら
読者の方からメールをいただきました。
「コンビニのおむすびは
どうして時間がたっても硬くならないんだろう?」
という疑問でした。
考えてみれば、そんなにいいお米を使っているとも思えないのに、
あんなに米粒がピカピカ光っているのはアヤシイ、
と前から私も思っていました。
(こと食べ物に関しては何でも疑うにこしたことはありません。)

以前にも書いた三浦展氏編著の『下流は太る!』の対談の中で
食育の第一人者鈴木雅子氏は
コンビニのおにぎりは、ほとんどの場合古米を使っていて、
おいしくするために、科学調味料や酵素、
照りを出すために、乳化剤や植物油などが使われている、
とおっしゃっています。
やっぱりそうだったのですね。
「おにぎりよ!お前もか!」という感じです。

東京農大の小泉先生の講演を聴いた、という話をしましたが
豚が流産する話のほかに
もう一つショッキングな話を伺いました。
先生の研究室で最近安いので売れている
350円のシャケ弁当というのを買ってきて
どんな材料が使われているか調べたところ、
国産の材料は一つもなかったそうです。

シャケは南米チリで養殖されたもの、梅干は中国製。
そして、ご飯はカリフォルニア米の古古米で
アメリカでは家畜飼料に使われるものだそうです。
私はハワイで自炊するときはカリフォルニア米を炊いていますので、
カリフォルニア米自体はおいしい、と思いますが
家畜飼料用古古米はいただけません。
古古米を食べやすくするために
コンビニおにぎり並みの添加物が入れられていることは
間違いありません。

三浦展氏によれば
現代は下流ほど太る「体型格差社会」だそうですが、
私に言わせると「食物格差社会」です。
何も考えずにインスタント食品やコンビニ食品を常食している人と
材料から手作りしたものを食べている人の
食事の内容の格差はすさまじく、
長年の食生活の違いが老後どのような形で出現するのか
考えただけで恐ろしくなります。


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2008年6月24日(火)

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