10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第130回
限界点を超えそうになったら

前回に引き続き「悩み・苦しみ」についてです。
最近は中高生に不登校が多く、
担任をやっていて不登校の生徒にあたらないことは
よほどの幸運です。
不登校の子の担任になると
ご本人の顔はほとんど見ないのに
その子のお母さんが
カウンセリングなどのために学校にいらっしゃるので、
お母さんにはしょっちゅうお会いするということになります。

一年中子供のためにあれこれ気をもんでいると
母親もクタクタになります。
あるとき、いつものように
母親との面談が終わって立ち上がろうとすると
お母さんが真顔でこんなことをきくのです。
「先生、私はどうしてこんな苦労をしなければならないのですか?
ほかの子はみんな元気に学校へ来ているのに、
どうしてうちの子だけこうなんでしょう?」

私はこう答えました。
「お母さん、
人は何のためにこの世に生まれてくるか知っていますか?」
「いいえ。知りません。なぜでしょう?」
「魂がこの世で修行して、成長してあの世へ帰ってゆくためですよ。
この世は修行の場、学びの場なんです。
だから苦しむことの少ない人は
魂が成長することも少ないのですよ。」

そのときお母さんがどんな顔をしたのか、
納得したのかどうか覚えていません。
しかし、私は心の底からそう信じているのです。
世の中には何の苦労もなく、幸福な人生を送っている人もいれば、
次から次へと労苦が押し寄せて大変な人生を送っている人もいます。

この世的な価値観から言えば
「なぜ、私だけこんな目にあわなければならないの?」
と運命を呪いたくなり、
「つらい。苦しい。いっそ死にたい!」となります。

そうではないのです。
この世のすべての苦しみには必ず意味があります。
悩み・苦しみが限界点を超えそうになったときには、
「自分の苦しみにはどんな意味があるのだろうか?
このことから得られる『学び』や『気づき』はなんだろうか?」
と考えてみてください。
人は自分の苦しみに意味を見出さなければ
苦しみに耐えてゆけないのです。


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2008年7月17日(木)

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