第5回
少林寺の武術と禅(5)

少林寺は武術をやりながら
“気功”が自然に身についていくのも大きな特徴です。
これは寺が、山の中ですから、1つは自分を守るため、
もう1つは自分の病気とかケガを治すために、
自分でやらなければならないからです。
自分の身体は自分で健康にしなければならない、
そういう環境であるからこそ気功が自然に発展します。
少林寺の僧は他人を助け、
世の中を助ける事を中心として生きています。
他人を助けて生きるためには自分の腕、
技術という能力がないと他人を助ける事が出来ません。
その中で武術は正義を守る為に、又、
もう一つ“気功”とか治療方法は他人を助ける為にします。
ふつう少林寺のお坊さんはお金持ちではないので、
他人を助けるためには
自分の持っている技術をみなに教えるのが、
一番早道だったからです。

これらさまざまな要因で少林寺は
昔から武術、禅と気あるいは医学が平行に発展し、
今でもずっと引き継がれています。
もちろん世の中に武術を知っている人は多いし、
禅もたいていの人は知っています。
しかし気とか気功や医療の方はあまり知られていません。
実際これはもっとも大事なことですから、
弟子でなければ、
他人に伝えないというものでもあります。

日本では、日本少林寺拳法連盟の創立者の
宗道臣先生が1940年代に中国で習い、
日本に持ち帰って少林寺拳法連盟をつくられました。
もしそうでなければ、日本で少林寺の名前は、
知らない人がたくさんいた事だと思います。
もちろん少林寺の名前が有名になったのは、
1980年代の映画の影響もかなりあります。

今多くの方々に、少林寺の名前が知れわたっていますが、
ぜひ興味を持たれた人は
少林寺の歴史や技を習ってみて下さい。


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