第9回
体内綱引き 勝負は引き分け!

物事なんでもそうですが、
前があれば後ろもあり、右があれば左もある。
私たちのからだもそうですね。
そしてそれらのバランスがバッチリとれていれば
そりゃもういう事ありません!
と、いう事で体内綱引き(ストレッチ)をやる時は、
決してどちらか一方だけの筋肉を勝たせてはいけません。
勝たせたら、これは“コリ”になります。
また勝負をしていない時でも、
負けそうな所を感じ出したら、一気に勝負をかけて
負け組みから引き分け組みへ昇格させてあげましょう。
動き自体はシンプルなので、
力の“入れ”と“ぬけ”を最重要意識で、どうぞ!

胸の筋肉を伸ばします。
からだの後ろで手(指)を組んで、
まず、ななめ下方向へグーッと引きながら(肩甲骨を寄せます)
胸を思い切り前へはりましょう。(フーッと吐きながら10秒ほど)
そこで一度、手をくんだまま力をストンとぬきます。
息を吸って〜、はい、吐きながら
腕をグーッと上がるところまで持ち上げましょう。(肩は下げたまま...)
そうすると肩甲骨がさらに近づき合って、筋肉に力ー!を感じます。
はい!そこから一気にストーンと力をぬいて手指も離しましょう。
肩・胸・腕に脱力感をジーンと感じてください。
3〜4回繰り返すと効果的です。

筋肉は必ず拮抗筋なるものが存在し、
お互いに反対の作用を同時に行って、
私たちのからだは動いています。
肩が痛いと、
そこばかりもんだりたたいたりしがちですが、
肩を充分に動かすには胸の筋肉も
同時にしっかりと柔軟性がついている事が大切です。

「肩が痛けりゃ、胸を伸ばせ!」を合言葉に、
頭のかたすみにでもおいておくと、何かの時、便利です。
お友達にもアドバイスしてあげてくださいね。
*「体内綱引き」は第7回で出てきています。


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