第13回
操られるのも悪くない

「背すじを伸ばしてスッキリボディ」
「歩きグセ 直して体を引き締める!」などなど
女性雑誌の表紙にはグッとくる言葉が舞っています。
私の教室に最初に来られた際、
皆さんにアンケートをお願いするのですが、
ほとんど全員の方が「からだや体調で気になる部分は何ですか?」
という問いに、「姿勢・バランスが悪い」に○をされます。
教室は性別のくくりはありませんので、
男性も同じ意見の方が多々いらっしゃいます。
“脊椎動物”である私たちにとって
今や“姿勢”の問題は年齢・性別関係なく
生活様式の変化とともになんらかの影響を与えているようです。

と、少々重苦しくなってきたので
ここで簡単に姿勢チェックができる方法をご紹介しましょう!
コツは吊り感覚です。
頭のテッペンからヒモでクーッと吊られているような感じ。
操り人形状態とでも申しましょうか。

それを意識しながら壁のすぐ前に、背を向けて立ちます。(これだけです)
そして壁面に次にあげる部分が接しているかどうかを感じます。
頭の後ろ、肩甲骨(なるべく広い範囲)、お尻、カカトです。
人によってはふくらはぎも接するでしょう。
こうして立ってみると普段、猫背気味の方は
首が前に落ち気味になっていることが多いので、
ずい分とアゴが引けてしまう感覚をおぼえるでしょう。
またこれは女性に多いのですが、
胸を張りすぎた状態で常に腰がそっくり返り気味の方は
重心が後ろに感じてこれもまた違和感…。
というようにこんな簡単なことでもやってみると
意外に自分のからだについて発見があります。
“吊られる感覚”を常に意識すると
体の重心があがってきて常に腹筋を使った姿勢に慣れてきます。
ズーッと続けると疲れますので、
思いたったときに自分自身で“操られる感覚”を
実践してみてください。
やる事はホンット!にシンプル
その分、意識をフル活用!


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