第23回
Oh!脳

脳血管疾患(脳卒中)は
亡くなる原因の3位につけていますが
寝たきりになってしまう原因としては第1位です。

しかし1970年頃からは
脳疾患にかかる人は増えていても、
亡くなる人は減ってきています。
なぜだかおわかりになりますか?
これは救急医療の発達のおかげなのですが、
その分、後遺症をかかえている人が増えてきている事実には
複雑な思いがします。

まず大切なのは、高血圧にならない事。
これには1日の塩分を10グラム以下にする事(厚生労働省)
など、食事や栄養面も関わってきますが、
定期的な運動も大きな効果をあげてくれます。
それは血管の弾力性を保つ事や、
血管の内側がせまくなるのを防ぐからですね。

脳卒中自体に対しては、
直接的に運動をする・しないの発生に
差はありません。
が、高血圧をはじめ高脂血症、糖尿病、
アルコール、喫煙などの
“前ぶれ”となる間接的な要因から身を守ることができます。

以前、日本赤十字の講習会でお世話になった先生が
つい2〜3日前に退院してきたばかりでした。
話を聞いてみると、軽い脳梗塞をおこしたとの事。
急にカバンが持てなくなり、おかしいと思いすぐに病院へ。
点滴治療を受けながら半月の入院ですみ、
後遺症もまったくありませんでした。

まず手がしびれたり、持っているカバンを
無意識に落としてしまう様な事があったら
疑ってみましょう。
早い発見であればからだへのダメージは
最小限におさえられます。
その為にも、
普段から自分のからだの声に耳をかたむけ
微妙な変化をキャッチ!
してあげましょう!


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