第51回
腰痛の味方、腹筋!

腹筋と脊柱起立筋。
私たちが重い物を持ち上げる際、
働いてくれるのがこの二つの筋肉。
力の発揮する割合は7:3で脊柱起立筋が上です。
そのためこの両者のバランスがくずれた時には
筋力の強い方に負担がかかってきます。

一般的に腹筋が低下している場合が多く、
脊柱起立筋への負担が増して疲労がたまり、
そして最終的に腰痛となって痛みが出てくる・・・
といったケースがほとんどのようです。

以前、腹圧についてコラム上で
紹介(14・15回で)した事がありましたが
この腹圧の意識と腹筋を充分緊張させて、
さらに正しい姿勢で物を持ち上げる事ができれば
腰にかかる負担を約30%まで軽減させることが
可能である事がわかっています。

腰を痛めると何をするにも苦痛ですよね。
少しずつでも腹筋を刺激して
腹圧をかけられる習慣を植え付けておくと
ヒョンな時にとった体勢や
捻りが加わるゴルフやテニスなどにも安心です。

よく見る腹筋運動は、
あお向けになってヒザを立て、
上体を持ち上げる動作が一般的です。
でも向きや意識、動かす部位を少し変えるだけで、
マンネリ腹筋から脱出できます。
それにせっかく4種類の筋肉で構成されているのですから
いろんなアプローチをして、
骨盤周りも一緒に刺激してみましょう。
次回、具体的な動きを紹介していきます。

*参考文献)医学体操テキストブック 金原出版 
編著:伊丹康人氏 発行年:1998年8月10日


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