第52回
腹筋 基本の基

前回に続き腹筋運動について考えていきましょう。

まず、床やマットの上にあお向となって行う場合、
一番大切なポイントがあります。
それはオヘソ。
私たちの背骨は凹凸になっていますよね。
あお向けになるとちょうど腰の部分が浮いて、
手のヒラが、スルッと入るくらいの隙間ができます。
そのままで上体を起こそうとすると
腰が一瞬反ったかたちになるので
大きな負担がかかってしまいます。
ですから最初はオヘソを床やマットに押し付けるイメージを
からだに与えながら行う事が大切なのです。

あお向けになり脚を骨盤の幅くらいに開いて、
両ヒザを立てます。(必ず立てましょうね!)
そして意識しやすいように
両手をお腹の上にそえてみましょう。
そして息を口から吐きながら背中をグーッと押し付けます。
少しだけお尻が浮いてくる感覚と、
腹筋が緊張する感触を感じていただけるはず。
そして息を鼻から吸いながら、一度お腹をゆるめます。

これは腹筋の基本中の基本。
何度か繰り返すとお腹の緊張と脱力が
からだでつかむことができて、
スタイルが変わった腹筋運動でも
常にお腹を意識した効果の高い運動が期待できます。

先にあげたものはとってもシンプルで実際にやってみると
「なんだ、これだけ?」という感じを受けるでしょう。
でも、ケガや病でしばらくからだを動かしていなかった人や
年齢の高い方には、ほど良い刺激になります。
なにもキツク感じる事だけが運動ではありません。
ぜひ“運動は特別”な意識はこの際、
吹き飛ばしてしまいましょう!


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