第71回
なつかしい思春期

私の右ヒザは骨がポコッと出ています。
“オサラ”とよく呼ばれているすぐ下の部分、
ヒザを曲げるとコブが顔を出します。

先日、参加していた講習会で
「ヒザがこうなっている人・・・」という呼びかけに
真っ先に手を上げたら、
「女性でこの症状を持っている人を初めて見る」
と、先生に驚かれました。

これは“オスグット シュラッター病”といって
骨の成長が、それ程強くなりきっていない思春期に
同じような運動を繰り返したり、
衝撃力の高い運動を行ったりすることで
骨が靭帯に引っぱられ、
骨が突出してしまうヒザの障害のことです。

この時期は身長が急激に伸びるのに対して、
筋肉の成長が間に合わないといったアンバランスが生まれます。
そうはいいながらも心肺機能、
つまり持久系の機能が充実してくるので
かたよった使いすぎに注意して、
中学生ではスタミナづくりを。
思春期後期の高校生では骨格が安定してくるので
筋力やパワーを意識したからだづくりに
重点をおいていくと良いでしょう。

早い時期からストレッチの習慣をつけて
からだをケアしていけば、
それだけ長い期間、さらに上を目指す事ができます。

私のヒザはとび出している分、ぶつけやすく
その時は結構な痛みを伴います。
また冷房にも弱く、ヒザから下がジンジンしてくることも。
これはこれで私にとっては
なつかしい運動の証ですが、
できれば事前に防げた方がよいですね!


←前回記事へ 2002年12月11日(水) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ