第77回
“違い”のわかる・・・

食事と運動が
発症と進行に大きく関係してくる心臓病。
“狭心症”と“心筋梗塞”はよく耳にする言葉だと思いますが、
この違いはどこにあるのでしょうか。

わかりやすくいうと
狭心症は、血管の内側がコレステロールの付着などで
せまくなり血流が悪くなった状態。
心筋梗塞は完全に血管が詰まり、
血液が行き渡らないことで
心筋の一部が壊死した状態をいいます。

「ヘソから上の痛みは心臓の異常を疑うべき」
とも言われるくらい痛みは分散して現れますが、
症状にも違いがあります。

狭心症の代表的なものは胸痛と圧迫感。
それ以外にも、歯、アゴ、首、肩、肘、
指先にも痛みがあらわれてきます。
痛みは起きても2〜3分、
または10〜15分安静にしていれば治り、
ニトログリセリンも有効です。

けれど心筋梗塞は少々違ってきます。
胸痛は30分〜1時間と持続してきます。
冷や汗、嘔吐、顔面蒼白、
呼吸困難など重い症状が続き、
まさに“死の恐怖を伴う痛み”とか!
発症から亡くなるまでの時間が
「これ以上短いものは無い」と言われるくらいですから、
日頃から「危険因子をしょってるなー」と感じている方は、
健康診断や、生活の改善を少しずつ取り入れて
リスクを遠ざけることが大切になってきます。


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