第104回
身近な重り 脚!

プロスキーヤーの三浦雄一郎さんは今年70歳。
今も普段から脚力強化のために、片足4kgの重りをつけて
生活をされているというのには驚きです。

もちろんただ歩くのみならこの様にして重りをつけ
強化することができます。
けれどからだの中心軸を意識するのなら、
重りをつけなくとも私たちの脚は充分に
その役割をはたしてくれます。
その為にはどんな事がいいのでしょうか。

まず、
両足をそろえて立ちます。
そして両手を肩の高さまで横に広げます。
そこから右足を横方向へ“ゆっくり”めに、
上げて、下ろす、を5〜10回ほど繰り返します。
この動きは臀部にある中殿筋・小殿筋という
ヒップアップを助けてくれる筋肉を刺激するので
下半身のラインをきれいにするのに良い運動になります。

けれどここでもっと大切なのは、
この動きを行いながらもバランスを保つということです。
脚を上下に動かす事で生じる重みを
からだの軸でコントロールして、
片足でもうまくバランスをとるということ。
この時に鎖骨の中心から背骨、オヘソ、そして軸足となっている
左脚のラインがまっすぐになっていて、
腹筋をしっかり収縮させていればOK!
(左脚も同様に行います。)

逆に、上半身が傾いたり後ろに倒れそうになったりしたら、
お腹がゆるんでいる証拠。
できるだけバランスを保てるように我慢して、
「ここだ!」というポイントをつかめれば素晴らしいです。
見た目は地味な運動に見えますが、
これは量ではなく質で勝負。
正しい姿勢を保とうとすることで鍛えられるので、
1日のうち小分けにして行うと効果が上がるでしょう。
脚を使って重り代わりに、是非試してみて下さい。


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