第106回
オートマチックで筋力チェック

“柔軟運動”というと、反動をつけて
勢いに任せがちになりますが、
“ストレッチ”と聞けば、一度伸ばしたら
その部分をジックリ伸ばす・・というイメージは
もう皆さんご存知の通りです。

ここではさらに前屈運動を中心に
他力・・つまり反動や、重力も借りずに、
今自分のからだに備わっている柔軟度、
プラス筋力・・つまり自動的(自分のみの力)に
チェックが一度にできる方法があれば、
トライしてみたいと思いませんか?

違いをハッキリさせる為に、
先に重力を借りた方法を紹介します。
まず、足を肩幅ぐらいに開いて息を吸います。
そして吐きながらゆっくりとからだを前に倒して
立位体前屈を行います。
膝が曲がらないように意識をして、
今、自分の手はどの位置まで下がるのか確認します。
起き上がる時は膝を少しゆるめて
両手を腿の上に添えてからだを支えて起き上がりましょう。

もう一つは、座位で行う前屈。
これについては昨日のコラム(105回)で紹介済みですので
読んでみてくださいね。
この場合は多少の腹筋が使われている事を感じてみましょう。

そして最後は自動的(=オートマチック)。
反動も重力も借りずに、純粋に自分の力を知る方法です。
あお向けになって両足を天井に向かって上げて、
床と垂直になるようにポジションをとり
足首は90度に曲げておきましょう。
そして、そこからゆっくりと両手を足のつま先に向かって
近づけてみます。(息を吐きながら)
腹筋をとても収縮するつもりで。
すると重力で押されているからだは意外に重くて、
想像していたよりも、からだが上がらない事に気付くはず。

これを行う事でわかることは、柔軟性と筋力のバランスです。
他力を借りればからだを倒す事ができても、
オートマチックでやってみると、腹筋力がない。
せっかくなら柔軟性を使いながら、
合わせて腹筋力も使えるからだになってみませんか?
疲れ知らずで、姿勢の良さも保つ事ができますよ。
現状チェックでからだと対話!してみましょう。


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