第110回
付け根の仕上げ

さて、これまで3回にわたって股関節の大切さ、
そして、動かし方を紹介してきました。
今日は“仕上げ”という事で、
両足を同時に行う動きを紹介していきますね。
やり方はいたってシンプルですので、
正しく動かそうとする気持ちを忘れずにやってみましょう。

1.足を肩幅よりやや広めに開き、
  つま先を今できる精一杯の角度まで外側に開き立ちます。
  (無理は禁物です)

2.次に耳と肩の間を広げる意識と、
  首を長く保つ感覚を得ながら両膝をゆっくりと曲げます。
*ポイント1:“膝を曲げる”というよりも、
         ももが左右から引っ張られるイメージで行うと、
         つま先が外に向きやすいです。

*ポイント2: 上体が前に倒れないように、
         腹筋を意識して行います。
         どうしても倒れてしまうようであれば、
         股関節の柔軟性と膝を曲げる角度が
         一致してないことになるので、
         膝の角度を浅くしましょう。

3.最後に曲げていた膝を伸ばし、脚を閉じてフィニッシュ!
*ポイント3: この時、両脚の内側を
        上に引っぱり上げるイメージで
        膝を引き寄せましょう。
この流れを10〜15回、行ってみましょう。

これまで紹介してきたものの共通点は、
すべてつま先が外側を向いているとういう事。
これは、股関節を外側に開く事にも通じています。
と、言うことはお尻の筋肉が充分に使えるからだとなって、
ヒップの引き締め効果が期待できるという事です。
また、骨盤と股関節が
それぞれのパーツとしての働きをしてくれるようになるので、
背骨にも良い影響を与えて、背すじがシャキッ!
と伸びてきますよ。
そうなれば胸がはりやすくなって猫背も解消。
さらに、胸郭におさまっている内臓の働きも活発になって、
内面から元気になっていきます。

一つの関節が持つ多くの効用ははかりしれません。
まさにからだは一つのつながりです。
トライすることで見えてくること、
これからももっと紹介してきたいと思っています。


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