第114回
ゆがみの正体

毎日寒〜い日が続いていますね。
この時期は誰もが暑いコートやダウンを着こんで防寒につとめます。
さらに、寒さをさえぎる為に前かがみになったり、
猫背になったりで、からだがいつも
“縮こまり状態”になりやすい時期でもあります。
今は厚手の服をまとっているのであまり気にはなりませんが、
春先、暖かくなってくると、
これまでの生活でしっかり身についてしまった姿勢の悪さが、
やがてはからだのゆがみ=アンバランスを引き起こして、
様々な症状が気なりだします。

ではこのゆがみ。一体どういう状態をいうのでしょうか。
これはズバリ、“筋バランスのくずれ”にあります。
右と左。前と後ろ。筋肉は拮抗という働きで、
片方が伸びている時はもう片方が縮まるという動きをしています。
この時に、柔軟性や筋力に差があったりすると
関節がスムーズに動かなかったり、
どちらか片方に引っぱられたりして、
それがゆがみにつながっていきます。

日常の生活習慣も大きく関わりがあります。
・いつも同じ方の脚を組む。
・ついホオ杖をついてしまう。
・カバンを持ったりかけたりする肩がいつも一緒。
・仕事上、座りっぱなし、あるいは運転しっぱなし。

からだへの影響はどんなものがあるでしょうか。
・からだの機能がダウン。
・内臓の機能が低下。
・老化の助長。
・脂肪がつきやすくなる。
・お腹の周りがたるみやすくなる。
・からだのラインが崩れがちに。

こうしてみると、ゆがみをあなどってはいられません。
ほうっておくと免疫機能や新陳代謝が低下したり、
内臓の下垂、ホルモンバランスのくずれや
自律神経にも影響を与えかねません。
これでは病の根っこを
自ら作り出す工場になっているようなものです。
マッサージもいいけれど、セルフコントロールの術を
知って、“ゆがみ”とお付き合いできると良いですね。


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