第121回
ねじりのスタート地点

ねじる動作。
普段の生活ではなかなか体験するものではありませんね。
けれど私たちのからだは良くできていて、
前後・左右・回旋、そしてこの“ねじる”ということも
可能になっています。
前後左右が平面的ならば、
回旋やねじりは立体的とでも表現しましょうか。
一つの動き、またはポーズで左右両方の
それぞれ違った筋肉を同時に伸ばしたり、
刺激したりできるので効率的。
それに斜め方向に引っぱりあうので、
筋の伸びる距離がいつもより長〜く伸ばす事が可能になります。

ではどこにこの効果を生かしていけばよいかといえば、
男女問わず気になるのは、お腹周りではないでしょうか。
いつもならここで動きを紹介するところなのですが、
ねじりを有効に効かせるためには、
意識がとても重要になってきますので
今日はそのやり方を紹介しましょう。
PCをのぞいたままでもできますよ。

まずはあなたのお腹をギューッとへこませてみてください。
その時にオヘソを中心にしてお腹のあらゆる肉という肉を、
センターに集める意識で押し込んでみましょう。
そしてもうこれ以上へこませられない!
という感覚をからだで得ます。
最後に、そこからもう一つ奥にグッとお腹の肉を引っ込めます。
するとその部分が斜め上に
引き上げられるような感じを得られるでしょう。

ねじるストレッチはいろいろありますが、
この“お腹をへこませる感覚”を持ちながら行うと、
脂肪をいい具合に刺激したり、
内臓や神経の働きを整えてくれたりして、
同じ一回行うにしても意味のある一回にしてくれます。
また、ここで大切なのは呼吸とイメージ。
お腹をこれだけ絞りあげているのですから、
深い呼吸は自然と行えると思いますが、
吐く時に「脂肪がジューッと溶けていく〜」
というイメージを持ってみましょう。
イメージを抱き続けることで、想いが現実になっていく。
想いが無ければスタート地点にも立てませんからね。
明日は実際にねじりの動きについて、
細か〜く説明していきましょう!


←前回記事へ 2003年2月19日(水) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ