第131回
悪者にしないでぇ〜

脂肪は“嫌われ者”?
そんなことはありません。
私たちのからだに必要の無いものなんて一つもありません。
脂肪だって、万が一食糧難に陥った時、
真っ先に防衛本能として働いてくれる重要な役目があります。
おそらく、その“いつやってくるかわからない危機”
に向けて“貯える”という脂肪の働きが
イメージダウンの大きな一つの理由なのでしょう。

倉庫に在庫品が売れずに留まっていると、
経営上、様々な影響がでてくるのと同じで
脂肪も過剰に貯えられると
からだにも同じような事が起こってきます。
それが高血圧であったり、高脂血症であったり、
糖尿病、痛風の原因になったりします。
けれど脂肪は間違いなく私たちには必要なもの。
であればその摂取の仕方に変化を加えていけば、
良い味方になってくれるはずです。

まず脂肪には動物性と植物性があります。
動物性はコレステロール値が高く、
消化吸収に時間がかかる為に長く腸にいすわり
便秘の原因になる事があります。
植物性(特にオレイン酸を多く含むもの)は、
コレステロールを分解する力に優れ、
動脈硬化を防ぐなどの力を持っています。
このことからやはり動物性の取りすぎは
避けることが基本です。
脂肪そのものに原因を求めるより、
摂取する側の意識を少し変えていけば
脂肪とも良いお付き合いができるのです。
これは私自身が玄米菜食を始めてみて、
改めて食の選択の重要さ、反省を込めて感じたことです。

以前の私はお昼時になると、
必ず肉食のものを選んでいました。
“昼間なら平気”いえむしろ“当然”といった感じでした。
けれど今は“たまたま含まれていたもの”意外は
食べていません。やむ終えずの時もありますが、
週に一食あるかないかでしょうか。
私の場合は極端な取り組みですが、
やってみると味覚、体調の変化を感じて
食の大切さが身にしみてきます。
明日は食の変化から生まれた私の勝手なブーム、
ほし芋と落花生について。食の変化から得られるものって?


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