第137回
輸送路を貫通させよう

最近、特に女性に多く見られるのが骨の弱体化。
骨粗鬆症はご存知の通りですが、
若い女性にも、間違ったダイエットによって
年齢は20代でも骨がすでに60歳台!
などと診断される人が増えています。

骨を強くするには“カルシウム”
と、お約束のように言われていますが、
ただ単に多くとればいいのか、
というとそうではありません。
体内でのその働きは骨の形成だけにとどまらず、
からだを機能させる為の情報伝達係りも担っています。
ホルモンの分泌や免疫、
神経伝達のメカニズムもそうですし、
筋肉を収縮する時に命令をくだすのも
カルシウムの仕事。
からだを思うとおりに動かせるのは、
このカルシウムのなせる技なのです。

けれどせっかく取り入れたカルシウムが
うまく運ばれないとその効果は充分に生かされませんよね。
それに適度な刺激があるからこそ、
骨にカルシウムが付着して強化されていく
という点も見落とせません。

そこで大切なのが伸筋運動。
からだに慢性的なコリや緊張を抱えたままだと、
筋肉の動きが制限されて
カルシウムが伝わりきれませんが、
伸筋運動を日常に取り入れると
輸送路がしっかり貫通できて、
筋肉と骨にカルシウムが行き渡るからだになっていきます。

このようにして滞りが無くなれば、
過剰にカルシウムを摂らなくても
体内でリサイクルされるもので充分補えるからだに
変化していくのです。

どんな動きが効くのでしょうか。
それは明日、ご紹介していきましょう!


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