第144回
果報はほめて待て?

「果報は寝て待て」という言葉があります。
“幸運は自分の力ではどうにもできないから、
まぁ焦らずその時を待ちましょう”
という意味ですが、
もし、ただ待つことなく自分から働きかけることで
幸運がやってくるとしたらどうでしょうか?
そんな方法がはたしてあるのか?!

その答えは「他人を本気でほめる」事。
「他人は鏡」とはよく聞く言葉ですが、
自分がまわりの人に発した言葉や行った行動が
何らかの形で自分に戻ってくるという法則があります。
スポーツ選手でも一流になればなるほど、
相手を罵倒するなんて場面を見たことがありませんね。
ライバルをほめたたえ、常に互いが
今、持っている力を完全に出し切れることを祈っています。

人を悪く言うと気持ちは自分に向いていなくて、
その相手に飛んでいることになります。
そうなると自分に集中していないわけですから、
力を当然出し切る事ができなくなっていきますね。
自分と他人の区別を付けられずに
自滅してくという危険がそこにあって、
何の特にもならいという事を知っているのでしょう。

このようなメンタルマネージメントは
スポーツの世界だけではなく、
私たちの日常にも充分役立つし、
ぜひ取り入れていきたいものです。
たとえば、「髪型、変えた?」
「ネクタイとシャツのバランスがなんだかいいみたい!」
こう人に興味を持ってもらえたり、
誉められたりすればやはり嬉しいですよね。
あるいは何か習い事をしていて、
先生からほめられると
自分では感じていなかった上達を聞くことができて、
それがやる気へとつながっていきます。
こういう“人への気付き”。
ほめられる言葉を待つのではなく、
自分から気付いてそれを発信していくのです、
もちろん心から本気で。
すると今度はあちらの方から、
そういう投げかけがやってきます。
まさに「自分のために他人に与えよ」ですね。

では、いざほめられた時はどうしましょう。
あなたは謙遜派?ご満悦派?


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