第177回
ヨーガ流行のわけ

ここ数年注目を浴びているヨーガ。
アメリカでの流行の背景には
ストレスからくるうつ病対策や、
9・11に起きたテロで受けた心のショックの癒しへの求めが
理由としてあるようですが
今日は知っていそうで
意外と知らないヨーガの特徴について
考えていきましょう。

4000年の歴史を経て
現代まで受け継がれてきているヨーガ。
流派の数は約72門にのぼります。
その中で主な柱となってきているのは
“ハタヨーガ”と言われる
からだを中心に生理的変化をねらったもの、
“ラージャヨーガ”、“マントラヨーガ”のように
説法を聞いて主に心理的な変化を感じていくものがあります。

ヨーガの語源はサンスクリット語で
「馬を馬車につなぎとめる」とう意味があり、
やがてそれが「結合」や「合一」という意味に
変化していきました。
深い目覚めと安らぎを得ながら
心とからだそして意識的な呼吸を
深いところでコネクトさせて
三位一体を実践していくのがヨーガのスタイル。

今アメリカで流行っているのは
言葉で表現するのなら“パワフル”。
オリエンタルな雰囲気を感じながら
連続ポーズを展開させて
精紳の集中とからだの鍛錬へ導くものです。
イメージもこれまでのクラシカルなものとは
少々違ってきています。
音楽はリズミムカルで程好い速さのもの。
また、マット・ブロック・チューブの“3点セット”があって
行いづらいポーズをブロックやチューブを使うことで
からだへの負担を小さくさせたり、
ボールやコアボードといった道具を使う事により
不安定な足元をあえてつくりだし
からだの中心部への意識を
さらに高めたりするものなど様々です。

“心とからだ”をつなぐ意識的な呼吸は
まるごとからだ教室で行っているものも同じ事。
ポーズ等も共通するものが多く、
健康を求める原点は同じなのだといつも感じています。
さて、明日は体内に宿る7つのツボについて。
これを知っておくと、自分の体調がグッと身近に感じて
敏感になれますよ。


←前回記事へ 2003年5月8日(木) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ