インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第3回
インド人の言い訳にイラつかない

今日は、インド人の言い訳についてです。
社員として、パートナーとして、あるいは委託者として
インド人と付き合っている場合の話です。
インド人と仕事していて、なにかの不満を言うと、
必ず言い訳や反論があります。
まず「それは申し訳ない」となることはほとんどありません。
その代わり、
「それは、- - があったので」という返事になります。

その言い訳にも、だいたい一理はあるのですが、
「それなら仕方がないね」とまではないものです。

この言い訳は、多くの日本人をいらだたせるものです。
しかし、言い訳があっても
いちいち気分を害さないようにしてください。
インド人の言い訳は、「悪気」はないことを理解しましょう。

あるインド人が言ってましたが、
彼らは小さい時から家でも学校でも大勢の中で育ってきており、
常に自己を主張していないと
自分の意見は聞いてもらえない環境の中で育ってきています。
それで、自己主張が強くなったようです。

私はインド人の言い訳を聞いても怒らないよう
心がけてはいますが、
まだ平静を保つ境地には達していません。

言い訳を聞いて、
こちらが言っても
行動は変わらないだろうとあきらめてはいけません。
何か不満な点があったら、
小さなことでもその時点でこまめに指摘しておくことは必要です。
インド人も、長く付き合って
こちらの気持ちを伝え続けてていくと、
反省を表現するようになってくれる人もいます。
また、すぐには改めてくれなくても、
しつこく言っていると改善してくれますから。

一方、我々もインド人の言い分にも素直に耳を傾けるよう、
心がけていきましょう。
相手の言い分にも聞くべきところはある訳で、
その反省は次回に生かすようにしましょう。

もちろん、はなから聞く耳を持たない「論外」のような
会社や個人もあります。
そのような相手は、
なるべく早い段階で切らざるを得ないでしょう。


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2011年9月6日(火)

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