第6回
「できる」から入るインド企業
当社は主に、日本企業のインドに係わる業務に対して、
インド人パートナーやインド企業と組んでサポートする
という仕事をしています。
しかし最近では、インド企業からの依頼を受けて、
日本企業と仕事をするという仕事もあります。
それらをやってみて、
日本企業とインド企業で
大きく異なる点があることに気がつきます。
それは新しい仕事の依頼に対する、
リアクションの違いです。
インド企業は、まず基本的に「できます」、
「やります」から入ります。
それで依頼したこちらは、
本当にできるのかチェックするのが主な仕事となります。
時々、仕事を引き受けすぎて、もうできる余裕ないのに、
できると言って仕事が遅れるケースもありますから。
このように、インド人に何かについて「できるか?」と聞くと、
「できる!」と答えるのは、私の中では織り込み済みです。
私もこの考え方に影響を受けてきており、
そうした質問には、まず「できます」と答えるようになりました。
しかし、インド側顧客に「こういうことができる日本企業を探して
くれ」と頼まれ、知ってる日本企業に
新しい話を持っていった場合ですが、
自社の業務範囲からチョットでも外れたものは、
「それはウチはできない」と言います。
この安全第一、リスクを好まない考え方は、
少し行き過ぎてるように感じます。
これでは、新しい発見や可能性を見出すチャンスを得ることが
難しくなるのではないでしょうか。
ただ、この自社の業務を深掘りする事が、日本の技術を高め、
信頼性を高めたということはあるでしょう。
また、「選択と集中」という言葉もあるし、
どっちの態度が良いのかはわかりません。
ただ、私はインド人の態度の方が好きですけどね。
「できる」から入って、何でも挑戦していきましょう。
逆にインド人に仕事を頼んだ場合は、
実施のための方法論を確認するなどして、
しっかりできていることを
確認しながら進めることを心がけましょう。
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