第7回
フィードバックを入れてあげる
インド企業から日本企業に関して、
プロジェクト実施に関する意思決定が遅いと、
よく指摘されます。
先日も、当社インド人エージェントからの
そのような不満に対応しておりました。
ある仕事のための、事前検討を行った後、
長い間連絡がなく、
インド側から「一体どうなってるのか?」
といった疑問や不満の声があがりました。
それで依頼者である日本企業に確認したところ、
「社内で検討中」という答えでした。
意思決定の遅さに関しては、
スピード感を持って仕事をしないと
ビジネスチャンスを失うだけでなく、
一緒に仕事をしようとする
インド人パートナーのモチベーションを下げる
という悪影響も無視できないのです。
意思決定のスピードアップだけでなく、
その仕事の成果に対するフィードバックを入れることも大事です。
やってくれた仕事結果についてのフィードバック
(顧客などから反応やその後のスケジュールなどの)や、
少しでも成果がある場合にはほめることで、
その後もモチベーション高く、仕事してくれるようになります。
計画中止や、保留の場合であっても、
極力速く決定して連絡をするようにしてください。
インドでのビジネスでは、
日本人だけでは仕事ができないのは当然です。
実際に最前線で働くそのインド人の仕事ぶりが、
そのプロジェクトの最終的な出来栄えに影響するするのです。
ただ、悪いフィードバックに対しては、
大きく、必要以上に反論する人、素直に受け入れる人、
そして言い訳しつつも落ち込む人に分けられます。
2番目のタイプが望ましいのですが、1番目のタイプの人は、
それによる報酬の減額のようなものさえなければ、
反論しつつも次回から少しづつ修正してくれるようになります。
3番目のタイプの人には、良い結果の方をより強調し、
また得意分野に限った仕事のみ依頼するなどしながら、
自信をつけさせていくべきでしょう。
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