インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第12回
簡潔に、区切って話してもらう

コミュニケーションをとる場合、
「相手の話をよく聞くことが重要」、
とよく言われます。
しかし、相手がインド人の場合は、
相手の話が終わるのを待ってたら、
なかなかこちらが主張できなくなりますので、
注意しましょう。

先日、知り合って間もない
インド人エージェントと話をしたのですが、
この人の話がとりわけ長くて、イライラさせられました。
会話というものはキャッチボールだと思うのですが、
相手の一回にしゃべる量が多すぎるのです。

一回にあまりにもいろいろな話をするので、
こちらからも返事をしたいのですが、
結局私のしゃべる番が回ってきた時には、
どの話題からどう片付けていくべきか収拾がつかなくなりました。

それで、話が長いと文句を言った上で、
ひとつずつ片付けていこう
ということで、結局仕切り直しになりました。

また、文章が長い人もいました。
1年位前の、付き合い始めて数ヶ月程の
インド人エージェントの場合は、
送られてくるメールが毎回長いものでした。
ある時、頼んでいたことに対する返事のメールをもらいました。
彼返事を遅れずにくれることは有難いことなのですが、
やはり長文でした。

メールを開けた瞬間、思わず「勘弁して!」とか、
「簡潔にまとめてくれ〜」などと心の中で叫んでしまいました。
そのメールまでは、他のメールを
トン・トン・トンと処理していたのですが、
そのメールを開けた瞬間、
思わずコーヒーを飲んで一服となりました。

私の英語力の問題もあるにせよ、
ものごとを短くまとめられるのも、重要な能力ですよね。
メールの分は、しゃべりと違って、
インド人だからといって、普通は長くないのですが...。
彼とは結局、この後関係は切れてしまいました。

ちなみにこれに関し、
インド人側がお金を払う立場であれば、
長文であっても有難く読まざるを得ません。
インド人がお客さんの場合は、
できれば自陣営のインド人を
前面に出すのがスムーズに進めるのに良いでしょうね。


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2011年10月6日(木)

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