インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第13回
自分のデータベースに蓄積しておく

中国の華僑と同様、
インドには印僑と呼ばれる在外インド人が世界中にいます。
インド人は彼らとの連携を活用し、
インド人どうし助け合ってビジネスをすることで、
お互いの成功を支援しています。

ですので、インド人はネットワークがどれだけ大事かを
身にしみてわかってます。

先日、あるインド企業から、
8年ぶり位に連絡をもらいました。
その人は、以前連絡を取り合っていましたが、
実際に会ったことはない人でした。

彼は新たに会社を設立したので、
日本とのかかわりでも仕事を得ようと、
連絡をくれたのでした。

久しぶりでも、
ずっと付き合ってたかのように話しかけてくるのがインド人です。
それ以来、お互いの関係は今でも続いています。

また逆に、私も以前IT関係のニッチな分野に強い
インドの企業を探す必要にせまられたことがありました。
その時、その数年前にインドで、
関係がありそうな人物と
名刺交換したことを思い出しました。

それですぐその会社に連絡を取ってみると、
つい昨日あったかのように、喜んで返事をくれました。
そして、信頼して一緒に仕事を始める事ができました。

ちなみに私が起業することになったのも、
前職の時一緒に仕事をしていたインド人から、
3年ぶりくらいに連絡をもらったのがきっかけでした。

このようにネットワークで仕事をするインド人ですから、
自分のことは、過去に知り合った人のデータベースに
しっかりと入っていると思ってください。
その蓄積が将来のビジネスチャンスにつながると、
インド人はわかっているからです。

その時々の出会いに最善を尽くし、
お互いのデータベースに
一人ずつ書き込んでいくという作業はとても大事です。
これは対インド人だけでなく、
日本人同士でも、もちろん有効なものですので、
こうしたインド人の良い点を見習いたいものです。


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2011年10月11日(火)

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