インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第14回
良い情報交換ができる関係作り

ある日、早朝に起きてパソコン作業をしていました。
この時間インドは0時前ですが、
親しいインド人の多くは(晩酌などの習慣はなく)、
自宅で仕事しています。
チャットで私がオンラインになってるのを見て、
何人かのインド人が声をかけてくれました。

インド人はお金儲けが好きだとよく言われます。
このことは、「よく仕事する人は好き」につながります。
なぜなら、よく仕事をする人は、
自分にも仕事や良い情報をもたらしてくれることを
連想させるからです。

ですので、インド人と仕事上で良い関係を続けるためには、
良い情報交換ができる相手だと思わせることが大事なのです。
インド人は探究心が旺盛で、
自社あるいは自分の日々の向上には大変熱心です。

インド人は良い情報を得ると、
自分の仕事に結び付けようとします。
あるいは、自分の仕事の改善につながらないかとも考えます。

とにかく、多くの情報を得て、
自己のレベルアップにつなげようとするのです。
特に、それが自分の会社の業績アップ、
または自分のスキルアップに直接役立つ情報であれば、
かなり大事な人だと思わせることができるでしょう。

この意味で、我々日本人は
インド人との関係構築には大変有利なのです。
何故なら、日本国内に、
インド人の欲しい情報が溢れてますから。
このことを肝に銘じ、我々も自分の関係する業界の動向や
新製品の動向など、日々情報をインプットし、
自己のレベルアップを図っていかなければいけません。

こちらが相手にとって役に立つ人間と思われたなら、
以後の取引においても良い条件を引き出すことにもつながります。

要は、インド人側にとって
常に役に立つ人間であり続けることが、
インド人との関係、
ひいてはインドビジネスをうまくいかせるポイントです。

この努力がいやな人でも、
インド人と良い関係を築く手はあります。
それはお金持ちになるか、
仕事を出す人間になることです。
そうでないなら、日々研さんです。


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2011年10月13日(木)

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