インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第18回
インド人は皆お金儲けが好き

インド人は皆お金儲けが好きです。
もちろん日本人も好きなんですが、
インド人の場合は堂々として、
その行動はお金儲けということで筋が通っています。
これは、ヒンドゥー教は
お金儲けを奨励している面があることも影響しているでしょう。

例えば日本では、
「まず先に人にギブして、その後テイクするように」
などと言われます。
しかしインド人は、ストレートに
「仕事を下さい。」から入ります。

この点に関し、インド人を見てて良いと思うことは、
彼らの行動は、仕事を得る、利益を得る、
ということでキッチリ筋が通っている一方で、
そこに至る手段には、全く固執しないということです。
過去の経験にとらわれることなく、
従来の仕事のやり方は目的を満たすためなら簡単に変えます。

インドの強さの一つは、目的がブレない一方で、
やり方は状況に応じて
柔軟に変えていけることにあると思います。

当社は、7年前の創業時は、
ソフトウェアのインドへの
オフショア開発支援を専門にしておりました。
それが、仕事が少なかったこととなど
必要にせまられたこともあり、
業務の幅を広げ、インドに関して
いろいろな分野のいろいろな要求に対応できるようになりました。

それは、当社のインド側のパートナーが、
お金になることならば何でも対応する、
という基本姿勢だったことがあったからです。
私もそのような考え方ができるようになったことは、
インド人と付き合って良かったことだと思ってます。

通常の日本企業が組んだインド人パートナーには、
当然ながらその日本企業の業務分野で、
日本企業が求める役割だけを期待しています。
しかし、もしそのインド人パートナーが
できる人(会社)であるなら、
その業務の関係だけで終わらせるのは、
この点から大変もったいないことだと思います。

インド人と付き合う場合、
日本企業側もあまりに縦割りの組織で臨むのでなく、
このインド人の特徴を利用し、
自らの可能性を広げていくことを考えるべきでしょう。


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2011年10月27日(木)

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