第21回
子供の教育には熱心なインド人
インド人は子供の教育は熱心です。
良い教育は、子供がお金持ちになるのに必要だからです。
ITなどの新しい産業では、カーストの影響はほとんどなく、
実力次第で出世も昇給もできます。
しっかり勉強して、インド工科大学(IIT)のような
レベルの高い大学に入り、良い成績を収めれば、
欧米の多国籍企業などへ
最初から高給で迎えられることも可能です。
そういう環境に、日本の公文も2005年にインド進出を果たし、
デリーで教室を展開しています。
以前、私の会社のインド人パートナーが来日した時、
お子さんも連れて来たことがありました。
彼は仕事で来たのですが、息子に日本を見せたいと思ったのです。
子供の教育にはしっかりお金を振り向けるのが、インド人なのです。
別のインド人のケースでは、彼が来日した時の息子さんへの
お土産には、無線で動くヘリコプターや組み立てロボットなど、
知育になりそうなものを買い込んでいました。
また、インド企業の日本支店に勤める知り合いのインド人は、
インドにいる親の面倒をみる必要があるのですが、
ぜんそくの症状がある小学生の息子のためを思い、
空気のきれいな日本に居ます。
そんな彼でも、息子が高等教育の頃には帰ると決めています。
残念ですが、日本には英語で
レベルの高い教育を受けられる場がないからです。
これに関して、日本に赴任してくるインド人は、
小学生までの子供がいる場合は、皆東京勤務を希望します。
その理由は、東京と横浜にしかインド人学校がないからです。
日本の学校に入れると、英語力が落ちるのがいやなのです。
西葛西など、東京東部にインド人が多く住むのは、
インド人学校が近いという理由もあるのです。
インド人を多く呼びたい自治体は、
この子弟の教育問題への対応を考える必要があるでしょう。
インド人は教育熱心であることは、
是非押さえておいていただきたいことです。
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