第23回
お金儲けに対する態度いろいろ
「インド人はお金儲けが好き」ということに関連して、
もう少しお話してみましょう。
まずインド人は、お金持ちをねたむような感情はなく、
リスペクトしています。
ヒンドゥーの教えにも、お金をもうけることは良いこと、
ということがあります。
また、もちろんインド人は消費欲も旺盛です。
加えて、一家の生活を支えたり、
親に良い生活をさせたいと言う気持ちもあります。
すなわち、インド人は、ハングリー精神に満ちているのです。
こういうインド人とビジネスをする場合には、
インド人にお金をもたらすような人が好まれるのは当然です。
すなわちお金を持つ、仕事を持つ、有益な人脈を持つ、
あるいは彼らインド人に役に立つ知恵や情報を持っている
ということが、インド人と良い関係を築くポイントになります。
インドビジネスをする人は、このことを頭に置いて
自分を磨いてください。
また、インド人は純粋に仕事が好きという面もあります。
昨年会ったインド人ですが、
彼は米系大手銀行を定年退職した人で、
米国にも自宅があり年金も十分な額もらってる人でした。
経済的には仕事する必要はないのですが、
「仕事のない生活はつまらん」、
と言ってグローバルなビジネスを行う会社を
定年後立ち上げて頑張っています。
インド人にとって、金儲けを目的としない生活は退屈なようです。
財テクへの態度では、仕事が好きな別のインド人に
株式投資について聞いてみました。
彼は「リアルのビジネスの方が数倍面白い」という返事でした。
またギャンブルについては、
インドにも競馬場はあります。
インドでは”確率論的に儲からないことに
儲けを期待するような人が参加し、
身を持ち崩すというイメージ”、
つまりあまり良くないイメージがあるようです。
ですので、私がかつてインド人に馬券を買ったことを話した時は、
確率的に儲からないことは重々理解しつつ、
気分転換の目的で行ったのだと言い訳したのでした。
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