インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第25回
インド人のアグレッシブさが、仕事の幅を広げます

これまで述べてきましたように、
インド人はお金儲けが好きで、
ハングリー精神の持ち主で、ポジティブで、楽観的です。
従って、仕事に関しては、すべての面でアグレッシブです。

アグレッシブな人と付き合うことは、楽しいですね。
インド人と付き合ったことのある日本人と話をすると、
ほとんどの人がインド人のアグレッシブさに感心すると同時に、
影響も受けています。

インド人のアグレッシブに取り組む精神は、
私の現在の仕事にも大きな影響を与えてくれました。

私が代表を務めております(有)アイジェイシーは、7年前
インドでのソフトウェア開発を支援する目的で設立致しました。
しかし、言葉の問題などで、日本企業は中国との取引を望み、
なかなかインドとの取引が広がりませんでした。

その時、ある顧客から「自社の製品をインドで売りたい。」
という問合せがありました。
当時そのような業務はやったことはありませんでした。
しかし私としては売り上げを上げなければなりませんでした。
それで何とかできないかと、
知り合いのインド人に聞いてみました。

そしたら、そのインド人は
そういう仕事の人ではなかったのですが、
お金になるのならと引き受けてくれ、
無事その仕事を終わらせる事ができました。
それ以来、そのようなインドでの販路開拓は、
当社の主力事業のひとつとなったのでした。

このように、現在当社があるのも、
インド人のお金儲けへの
ハングリーさとアグレッシブさに助けられたからなのです。

また、このようなインド人のアグレッシブさは、
インドレストランでも見て取れます。
私は、福岡で3人のインド人の
レストラン・オーナーを知っています。
彼ら3人とも、レストラン以外にも
貿易など手広く事業をしています。

日本人レストランオーナーの場合は、
レストラン以外の事業まで
やっている人はそう多くないと思います。
インド人はこだわりがないというか、貪欲ですね。


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2011年11月22日(火)

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